鏡の中の自分に自信が持てないのは親からの育てられ方（子育ての仕方）に原因があるかも！？

イギリスのある大学の研究で5300人を少年期、中年期、高年期、と長期間に渡り調査した論文があります。

その研究である特定の子育てをされた子供達は大人になってから人生の満足度が低く、またメンタルヘルスも悪い、という結果がでました。

つまり人生の満足度が低く、メンタルが不安定、という人は、親からのある育てられ方が原因の可能性があります。
また現在子育て中の方も、このやり方をやってしまうと将来子供が不幸を感じやすくなりメンタルが不安定な状態を作り出す可能性があるので要注意です。

子育てで最もやってはいけないのは心理コントロール

不幸を感じやすく、メンタルヘルスが不安定、という方は、親から心理コントロールをするような育てられ方を受けてきた可能性があります。

ここで言われる心理コントロールは「ネガティブな感情」を使ってコントロールしようとする事です。

つまり「罪悪感」や「恥」の感情を利用しコントロールされてきた人はヤバイという事になります。

よくありがちなのは、、、、

・友達の前でわざと叱って恥をかかせてコントロールしようとする
・宿題をしない子供に対して「誰のお金で学校行けてるんだろうねえ」と罪悪感を使う

イヤーな感じを作り出し親がやらせたい方向へ誘導しようとするやり方はNGだという事です。

厳しくストレートに叱る事は問題なし

・宿題をしなさい
・18時までに帰ってきなさい
・食器を洗いなさい

やらなかった場合にストレートに叱る事は、長期的に見ても子供のメンタルや不幸感に影響を与えない結果となったそうです。

つまり

NG⇒心理コントロール
OK⇒行動コントロール

という事になります。

ただしやらなかった時のしつけとしてビンタはNGです。
アメリカの研究で16万人を対象とした調査でわかっています。

ビンタは身体的な体罰と同じでポジティブな結果に繋がることは皆無だという事がわかっています。
要するにビンタをして恐怖心を与え行動をコントロールしようとしても全く良い事はなく、むしろネガティブな事しか起こらないということなのです。

子供が自分の思うように動かない、コントロールできない、言う事聞かない、という感情を抱いた時は、これってコントロールしようとしてないか？と立ち止まる事が重要のようです。

コントロールより良い友人と過ごせる環境づくりをする事が大事

実は私達の性格の半分は遺伝で決まります。

なんだ～遺伝で決まるなら努力してもしょうがないのか、、、とあきらめないでください。

もちろん５０％は遺伝で決まっているので自分の特徴を理解しておく必要はあります。

ただし残りの５０％は友人と過ごす環境で決まる、という事がわかっています。
つまり私達の性格は学校生活や部活、塾、習い事、など親と過ごした時間より友達と過ごした時間の中で今の性格ができあがっている、という事なのです。

え？親は関係ないの、、、という事になると思いますが性格に関しての影響はほぼ関係ないという事になります。
※もちろん心理コントロールをされ続けていたり、虐待や暴力を受け続けているという場合は別です

つまり、子供に目標に向かってチャレンジし続ける性格を身に着けて欲しい、と思うのであれば、親が子供をコントロールする事は無意味で、教育方針について悩む事は無駄だという事になります。
もしそのようになって欲しいと願うのであれば、チャレンジする環境や友人ができる場所に身をおくような選択肢を与える事の方が重要だという事になります。

一方で今の子供の性格を悩んでいるのであれば、学校やその他の環境に問題があるかもしれません。ご自身の教育や子育て方法に悩むのではなく、環境に目を向けてみる事で答えが出るかもしれません。

鏡の中の自分に自信が持てないのは親からの育てられ方（子育ての仕方）に原因があるかも！？：まとめ

罪悪感と恥を利用した心理コントロールを受けて育った子供は、将来、メンタルヘルスが不安定になり幸福度が低い大人になる。

既に大人でそういう育てられ方をしてきた、という方は、親を責めても仕方ないので、メンタルを安定化させるトレーニングをしましょう。

現在子育て中の方は、自身の子育てを振り返り、心理コントロールではなく行動コントロールにする事、友人環境を整備する事に、エネルギーを注ぎましょう。