女優やモデルの広告に騙されないように。グルテンフリー食品で痩せるはウソ。

グルテンフリー、何だか健康そうな響きですよね。

オーガニックフード、に近い感覚を持っている方も多いのではないでしょうか。

先日ダイエット中という友人が、その部類の食品としては高額なグルテンフリー食品を手にしながら、

「ダイエット中だからグルテンフリーとかオーガニックとか、食事に気をつけてるの」

と。

ん？ん？ん？

「あれ？○○って小麦アレルギーなんだっけ？」

「いや、アレルギーじゃないよ」

「？？？」

グルテンフリー関係ないじゃん。。。

グルテンフリー食品はダイエット食品ではない

そもそもグルテンフリー食品はセリアック病というグルテンアレルギーの方の為に作られた食品の事を指します。

それがテニスで有名なジョコビッチ選手や有名ハリウッド女優がグルテンフリー食品に切り替えてから成績が伸びた、や、スタイルが良くなった、という表面的な情報が先行し、日本では健康食品やダイエット食品と捉えている人が多いのです。

グルテンはタンパク質の一種

そもそも小麦に含まれるグルテンというのはタンパク質の一種です。
セリアック病というグルテンアレルギーの人達はグルテンを摂取すると、疲労感に襲われたり、下痢を起こしたり、と様々な症状があらわれます。
皆さんの回りにも、そばアレルギーの人や、卵アレルギーの人、いませんか？
それと同じと考えてもらった方が分かりやすいです。

グルテンフリー食品はセリアック病の人達でも食べられるグルテンを取り除いた、食品だと理解しなければいけません。

グルテンフリー食品が必要な人が食べられないもの

小麦NGという事は下記食品を食べて、下痢などを起こしやすい人はグルテンフリー食品を中心にした方が良いです。

パン、パスタ、ラーメン、うどん、ピザ、ビール

これらが何ら問題ない、という人はグルテンフリー食品に高額を払っても、ほぼ意味がないと考えてよいです。むしろグルテンアレルギーのない人にとってグルテンは良い働きをする事もわかっているのでむしろグルテンフリー食品はやめた方が良いとも言われています。

グルテンフリー食品にしたらダイエットに成功したという勘違い

パン、パスタ、ラーメン、うどん、ピザ、ビール

これらを今まで普通に摂取していた人が急に摂取しなくなれば、その分の摂取カロリーは少なくなり当然痩せます。

炭水化物抜きダイエットのような状態になっている、という事ですね。
グルテンフリー食品だから痩せたわけではないのです。

グルテンフリー食品にしたら体調が良くなったという人は

小麦アレルギーでもない人がグルテンフリー食品にして体調が改善したという場合、フルクタンの影響かもしれません。

フルクタンは食物繊維の一種です。

ニンニク、スイカ、ヒヨコマメ、デーツ、を食べた時に、ガスが出やすかったり、下痢になりやすい人は、グルテンフリー食品にしたことでフルクタンの摂取が減少し体調改善につながった可能性が高いと言われています。

特に腸内環境に乱れがある時にフルクタンの影響は受けやすいという事もわかっているのでどちらにしろ腸内環境を改善する食事をすれば良いという事になりますね。

女優やモデルの広告に騙されないように。グルテンフリー食品で痩せるはウソ。：まとめ

グルテンフリー食品は小麦アレルギーの人の為の食品である。
小麦アレルギーでない一般の人には健康食にならない。
むしろグルテンは栄養素としてのメリットも確認されておりアレルギーのない人は摂取した方が良い。
グルテンフリー食品で体調が良くなった人は、フルクタンによる影響の可能性もあるので確認をしよう。

もちろんグルテンフリー食品を食べているからと言ってそれだけで痩せるわけはない。
つまりダイエット食品ではない。

あなたが信じている美容法も、もしかしたら思い込みかもしれません。